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子供の頃、東映の映画は怖かった。 映画も、観に来る客層も怖かった。 働いている従業員も怖かった。 タバコの煙がたゆたう 映画館の中は、不良性満タンだった。 確かに《まんがまつり》はあった…… 《ペロ》のマークの《アニメの東映》も大切な《売り》だったが 《子供・女性》にターゲットを絞った今の東映と、あの頃の東映は、もはや別会社。 そんな東映も 近年、韓国映画の異常な程のバイオレンスに刺激を受け、ポツポツ 昔の東映を感じさせる映画が出てきましたが この位の《暴力映画》は、普段着の東映であって欲しいと思います。 それでも、そんな映画が公開されて《嬉ションな大人》達に贈る 2010年以降、バイオレンスな東映作品サウンドトラックの特集です! ①②『日本で一番悪い奴ら』(16年)…… 『凶悪』(13年)で注目を集めた 白石和彌 監督、綾野剛 主演の《実話系バイオレンス》 現役警察官による、覚せい剤取引や 拳銃売買、 そして背景にある警察の組織的な裏金作りや不祥事、それに翻弄され没落していく道警刑事を描いた実話 北海道警察の生活安全特別捜査隊班長である稲葉 圭昭(いなば よしあき)警部(当時)の原作、 『 恥さらし ―北海道警 悪徳刑事の告白―』(講談社文庫)から。 映画のタイトルは、原作とは別に同じ《稲葉事件》を取材した 織川隆のノンフィクション『北海道警察 日本で一番悪い奴ら』(講談社、だいわ文庫)から取っています。 綾野剛 はじめ、キャストはみんな《凄い》演技をしています。 プロダクションに守られた俳優が多く見受けられる昨今、映画らしい映画を観た気にさせます。 安川午朗の《本多俊之》風サウンドトラック・スコアもパンチが効いていて、 東京スカパラダイスオーケストラが主題歌を担当しています。 ③『初恋』(19年)…… 三池崇史には、《良い》三池崇史映画と、《悪い》三池崇史映画がある。 この『初恋』は、良い三池崇史映画。 製作に『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』のジェレミー・トーマスがからんでいて カンヌ映画祭や北米から先に劇場公開。 日本では、2020年2月28日 公開。 Wikipedia によると、 企画プロデュースを担当した紀伊宗之は、2018年公開の映画『孤狼の血』での反響を受け、 「東映が作るべき映画はこういうものだ」 との思いを新たにし、 「次作では三池崇史監督を起用しようと決めた」と語ってます。 その旨を三池に打診し、脚本家の中村雅を含め構想を練ることで、『初恋』のストーリーが作り上げられました。 『初恋』というタイトルについては、タイトルから内容が想像できるものでは観客が観る気をなくすため、ギャップのあるものをと考え、最終的にシンプルな『初恋』に決定したと明かしたとの事です。 内容は、そのギャップ通り ユニークなキャスト陣が大暴れしています。 《凶暴》なベッキー、 《酔っ払い》の矢島舞美 《小狡い》染谷将太 が見どころ! 是非御覧下さい! ④『虎狼の血』(18年)…… 『孤狼の血』は、柚月裕子による長編警察小説シリーズの1作目。 それを白石和彌 監督、役所広司 主演 で映画化。 第42回日本アカデミー賞 4部門受賞! 最優秀主演男優賞(役所広司) 最優秀助演男優賞(松坂桃李) 最優秀美術賞(今村力) 最優秀録音賞(浦田和治) ※ 『野獣死すべし』(80年)『夜叉』(85年)などのベテラン 今村力 の受賞は嬉しいですね。 昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島・呉原で 地場の暴力団・尾谷組と新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始める中、 加古村組関連の金融会社社員が失踪する。 所轄署に配属となった新人刑事・日岡秀一(松坂桃李)は、 暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上章吾(役所広司)とともに事件の捜査にあたるが、 この失踪事件を契機に尾谷組と加古村組の抗争が激化していく…… 2作目の『狂犬の眼』も映画化するらしいけど、キャスト同じなのか? ⑤『25 NIJYU-GO』(14年)…… 東映Vシネマ25周年記念作品。 主演は、哀川翔と寺島進。監督は『西部警察』『あぶない刑事』の鹿島勤。 西池袋警察署の悪徳刑事コンビ桜井慎太郎(哀川翔)と日影光一(寺島進)は 押収した金の行方が問題となり、不明金の提出を命じられていた。 困った二人は巨額年金横領事件の報道を知り、容疑者の九十九信夫(温水洋一)に目を付ける。 九十九は横領した金の大半を使い込んでいたが、 残金25億円を狙ってヤクザ、チャイナマフィア、腐敗した警察組織らがし烈な強奪戦を繰り広げていく…… ⑥⑧『ハードロマンチッカー』(11年)…… グ・スーヨンによる半自伝的小説を、原作者自ら映画化。 下関に生まれ、街を歩けば幼いころからの顔なじみのヤクザ・庄司(真木蔵人)に危険な物を無理やり渡されたり、 刑事の藤田(渡部篤郎)に絡まれたりするフリーターのグー(松田翔太)。 ある日、後輩の辰(永山絢斗)とマサル(柄本時生)が敵対関係にある高校生の家に殴りこみ、 それを聞いたグーは、事件の真相を求めて奔走するが……。 ⑦『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』(16年)…… 原作は講談社の『モーニング』連載、 漫画・すぎむらしんいち、 脚本・リチャード・ウーによるコミック。 東京にいる密入国外国人、約15万人。 悪い奴もいるが、難民認定を受けられず貧しい生活をしている者も大勢いる。 そんな彼らが自分たちを守るために秘密組織「異邦都庁(通称:裏都庁)」を作り上げた。 そこには金融庁の関与しない銀行、 厚労省の認可しない病院、 そして異邦警察「ディアスポリス」が存在した。 そんな裏都庁で働くただ一人の警察官、久保塚早紀(松田翔太)。 ある日、そんな裏都民の一人であるマリアが誘拐される事件が発生する。 さっそく相棒の鈴木(浜野謙太)とともに捜査に乗り出した久保塚は、 裏都庁の“助役”阿(アー)(柳沢慎吾)や 裏都知事のコテツ(康 芳夫)らの協力の末、ついにマリアの監禁場所を突き止めたものの、 すでに彼女は殺された後だった。 犯人は留学生崩れのアジア人犯罪組織“ダーティ・イエロー・ボーイズ”の周(須賀健太)と林(NOZOMU)と判明、 その行方を追う久保塚と鈴木だったが…。 監督は『海炭市叙景』(10年)『私の男』(14年)の熊切和嘉。
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