AWA
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説明文

照らされない夜桜でさえ愛でられて 散るばかりの紅葉は哀愁を誘う 去った季節と来たる季節は どちらも白姫と呼ばれていた 悲しませまいと努力したその一途さが どこかで誰かをこっそり傷つけていた 誰しもが自分の見える世界のことで精一杯で 優しさと思っていたものは一方でただの暴力だった 言葉にできないまま消えていった気持ちは 心の奥でいくつもの墓標を建てられて 忘れたはずなのにふとした拍子で顔を出す 懐古と異なって胸を締め付けるだけだ 最期まで愛してくれるのは自分しかいない 真実の愛も偽りの愛も結局は造花でしかなく 人々はみな自分の重さを支えるので精一杯で 自分勝手に側から離れて荷物だけ置いて行く 優しさが世界の全てでないことをもう知っている 君の見せる横顔がいつもと違うことに気づいていた 気づいていたけれど無視するように顔を背けた ほらね、僕だって自分自身が一番なんだ
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