第三弾は古来より風葬地として幾千もの無縁仏が眠っている土地、化野です。
この世が無常であることをこんなにもわたしたちに説いている場所はなかなか無いと思います。
これは聴きながら行く、というよりは向かう道中やその帰りに聴くのがいいかなと思う曲を選びました。
実際に眼下に広がる無縁仏の石塔を思い浮かべながら聴いていただければ...と思います。
無縁仏になった人々にもきっとそれぞれの生き様やドラマがあったのだろうと思い、「八百比丘尼」や「累」「夜歩き骨牡丹」を組み込んでいます。逆に「眼指」や「紅涙」は少し晴れやかで、それでいてどこか優しくて、涙が出そうになります。
第一弾の鞍馬山編では力強い曲を、第ニ弾の貴船編では華やかで切ない曲を、第三弾は化野編という葬いと様々な無縁仏の人生を想像して重ねた曲を選んでみても、陰陽座というバンドの物語性や振り幅の大きさに感嘆の声を改めて上げざるを得ません。
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