今井信女の口から語られたのは、『虚』がアルタナによって生まれ、不老不死の存在であり、“宇宙で最も危険な生物”であると。
そして、吉田松陽という人物は、虚と同じ存在であることも―。
信女の話を受け銀時、桂は戸惑う。しかし、桂は銀時に「お前に二度も師を斬らせるわけにはいかないからな」と告げて立ち去る。
一方、虚は元老院を失った春雨を手なずけようとしていた。勢力の拡大を目論む虚の前に一人の男が現れ、事態は思わぬ方向へと進展する。
神楽の後を追い、快援隊や鬼兵隊の残党らと合流をした万事屋一同。地球を出発した銀時達を待ち受けていたのは、喜々の軍勢であった。それをあっさりと撃退した銀時達の姿を見た万斉は、自ら “秘密の場所”を教える。
その場所とは、捨てられた惑星『烙陽』。奇しくもそこは、神楽の故郷でもあった。
時を同じくして消息不明の神威をさがして、星海坊主も烙陽の地に辿り着く。そして決意を決めた神楽は、ある人物の墓標の前に立ち――。
銀時たちと松陽が出会う少し前のこと。朧は松陽によってその命を救われ、「松下村塾」創設をともにした一番弟子だった。銀時たちと同じ道を歩むことのできなかった朧の悲しみや憎悪もまた、松陽の死に繋がっていた。
高杉との死闘で散った朧は、吉田松陽の過去、そして虚の恐るべき計画が進んでいることを明かす。その事実を知った銀時、桂、坂本、そして高杉は、それぞれが新たな決意をするのであった。
「虚」の目的とは何なのか。「吉田松陽」は銀時に何を託したのか。
舞台は全ての始まり「侍の国」へ―。
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依頼内容はただ一つ。
侍(オレたち)の国を取り戻す。侍(オレたち)みんなで
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突如天空からの砲撃で破壊されたターミナル。その日を境に地球に暮らす人々の日常は急変した。
天導衆からのアルタナの解放を謳う各星間国家の連合軍「アルタナ解放軍」の襲来、その先兵による横暴極まりない破壊と強奪の数々。それらは全て、自身や天導衆を餌に地球それ自体を滅亡させることを図った虚の策によるものだった。
そんな中、万事屋と縁ある人々は、荒れ果てた「万事屋銀ちゃん」の事務所に依頼書を託し、信じ待っていた。彼らが帰還するその時を。
やがてアルタナ解放軍の魔の手が遂に万事屋やスナックお登勢にまで迫ったその刹那、遂に銀時らが帰還。
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