いっそアナーキスト

自民党をぶっ壊す！とかいって結局日本が経済的にぶっ壊れる仕組みを導入したのは当時首相としては異例の人気だった小泉純一郎。 NHKをぶっ壊す！とかいってメディアが完全無視する中参院選でかつてなかったほどの国民運動を巻き起こした参政党をぶっ壊すことに今や躍起になっているNHK党の立花某。 ぶっ壊す！という謳い文句を掲げるものにろくなものはないという分かりやすい例かもしれないが換言すればかようにこの ‘ぶっ壊す！’という言葉そのものに国民は惹かれるものらしい。 つまり国民というものには常に○○をぶっ壊したいという欲求が潜在的に燻っているという証拠だと云ってもいいのかもしれない。 確かにぶっ壊したいものはいくつもある。特に政治。今あるすべての問題は悉く政治に帰結しないものなどないのだから。 ○○をぶっ壊す！と云って国民の注目を集めながら結局そのもの自体が壊されることは一向になく結果として壊されてきたものが国民の利益であったり日本という国そのものであったならこれほど罪な詐欺の囀ずり言葉もない。本人には単なる軽口にすぎないかもしれないがそれを真に受けた国民にとってはぶっ壊すと云ったからには最後までぶっ壊してもらわねば困る。そういう国民の期待を疎かにしてもらっては困る。ましてや威勢よく振るった刀でまったく別のものに切りつけて期待したこちらがズタズタにされたのでは堪らない。 ぶっ壊すべきものはぶっ壊さねばならない。今この日本をぶっ壊すことに加担しているすべての連中すべての仕組みを。 最近知って驚いたのは冷戦終了後のアメリカの仮想敵国が解体したソ連に代わってロシアとドイツそれに日本だったということだ。アメリカの公文書にあるそうだから事実には違いない。戦後同盟国と云いながら結局はかつて交戦した相手である日本などは未だにその程度の関係でしかないといっていい。一種の幻想の中でアメリカを信じ頼るのもほどほどに日本は本気で自立の道を探り独立した主権を持つ当たり前の国家として立たねばならない。当たり前の今さらの話だが。 思えば冷戦終了当時の日本は経済大国としてアメリカをも凌ぐ勢いでこれにアメリカが強い警戒感を持ったとしても不思議ではない。日本を弱体化せよ。そこで登場したのがメディアもひたすら人気を煽って協力した小泉純一郎だったことは云うまでもない。あれから30年以上経過し日本はアメリカの思惑どおりの凋落ぶり。常のことながら日本がアメリカの指示どおりに自ら協力してきた結果だということ。これまた云うまでもない。 国家が国民の利益となる政治すら行うことが出来ない状態。それが今の日本が置かれている立場であり手足をもがれた状態で身動きも自由に出来ないのが今の政治。そんな窮屈な金魚鉢の中で見苦しく餌を奪い合っているのが今の政党今の政治家の連中。それが金魚鉢だと気づいてさえいない勉強不足も多いのかもしれない。 ○○をぶっ壊す！今本気でぶっ壊さねばならないのは戦後78年も続いた独立した主権を持たない万年従属国としての仕組み。その下で国益を省みることなく目先の餌に群がる連中(政治家に限った話ではない)。彼らはすべて誇りを失った売国奴です。 ─ぶっ壊さねばならない。本気で。