調教社会の人びと

日本には東大話法なるものが存在するらしい。国会での質疑に対する官僚や官僚の作った解答用紙を読み上げるだけの大臣らの答弁を耳だけをたよりに聞いていて普通に理解できる人がどれだけいるだろうか？理解不能ながら丁寧な言葉使いで長々と喋る割には結局答えにもなっていない。質疑に対していかにはぐらかしいかに体よく躱すかという技術に特化した話法。それが東大話法。まったく時間と税金の無駄遣い。国民が聞きたいのは現実に責任をもって国の行政を担っている人たちの率直な意見や質疑に対する国民が納得できる解答。こんな無意味で不誠実な国会ごっこが繰り返されるなら官僚答弁はAIやChatなんちゃらに任せたほうがよっぽど効率的ですっきりする。 官僚や政治家ばかりではない。国民全体が戦後の管理教育右向け右(戦後は左向け左でしたが)で育てられた調教社会の人びとであり閉ざされた空間の中で不毛な議論に明け暮れ振り回されの右往左往を繰り返すのみ。閉じた空間を突き抜けて己のアタマで考え発想する人は和を乱す変人扱い。むしろ今の世の中そのような変人呼ばわりされる人でしか突破できない物事のいかに多いことか。よくよく考えてみたほうがいい。 答えは常に自分で探しだすものであって最初から用意されている答えなどはむしろ疑ったほうがいい。調教社会の人びととは答えは常に一つだけ。それも誰かが教えてくれるもの。しかもそれをみんなが正解だと思うならそれが正解。そんな人びとのこと。自戒自省怠りなく常に意識の改革を試みよ。 観光地 電車も異国のひとで満つ あこれ日本人と 思へばマスクしおりけり