僕は三歳の時に
母を病気で亡くしてしまって
中学を卒業するまで
父と暮らした
高校から寮生活に入り
それからはずっと一人暮らし
一度 結婚もしてみたけれど
うまくいかなかったな
育ててくれた父も
僕が三十になるのを待つように逝った
どれだけ 辛くとも 寂しくとも
ほとんど泣くことの無かった僕が
アニメ NARUTO 劇場版
“ LOAD TO NENJA ” という映画見た時
止めようがないくらい涙が溢れ出た
孤児の主人公 ナルトが
パラレルワールドへ放り込まれ
そこで 父と母に遭遇し
ずっと夢見 憧れていた生活に触れる
ただの自分の欲望が
具現化された 架空世界の出来事
そうわかっていても
使命さえ忘れ溺れていってしまう…
僕が涙を流したのはたぶん
そんなことは考えてはいけないと
無意識に抑え続けていたからだろう
もしよかったらどうぞ
https://youtube.com/watch?v=j3x_KAA4xrI&feature=share8
“Human Touch”
city like blade runner
I'm on a retro tram
Most of the passengers are old men
Young women and children are also sitting here and there
Tram runs at dusk
At the obstetrics and gynecology stop
the girl rode alone
while squeaking the wheels
The tram passes through the student town
in the factory area
sparks in the window
church of the cross
A lot of people
The tram enters a residential area
I can see the housing complex where I live over there
splendid temple
A large cemetery among trees
I smiled at the girl and nodded
And a ticket on the tray
Get off the train with a coin
If you climb the endless stairs
The room where you'll be waiting soon
In the end, I will definitely sleep in your chest
“ ヒューマン・タッチ ”
ブレードランナーのような街
僕はレトロな路面電車に乗っている
乗客は歳老いた男が多いが
若い女や子供もチラホラ座っている
路面電車は夕暮れを走る
産婦人科の停留所で
少女が一人で乗りこんだ
車輪を軋ませながら
路面電車は学生街を抜ける
工場地帯では
窓の中に火花が光る
十字架の教会は
何かあったのか沢山の人々
路面電車は住宅街に入り
その向こうに僕の住む団地が見える
立派な寺
雑木の中は広大な墓地
僕は少女に少し微笑み頷いた
そしてトレーにチケットと
コインを添えて電車を降りる
無限に続くような階段を昇れば
もうすぐ君の待つ部屋さ
最後は必ず 君の胸で眠る夢
…もっと見る