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クラッシック音楽には馴染みのない方も、なんとなく聞いたことがある作品のプレイリストです。今回は協奏曲の2回目として、前回に引き続きピアノ協奏曲集としました。前回は有名な曲の第1楽章でしたが、ここでは美しい旋律の第2楽章、オススメ楽曲の第3楽章をリストにしました。 #1 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲 ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K466 第2楽章 モーツァルトが初めて手掛けた短調の協奏曲で彼のピアノ協奏曲の中でも特に人気のある作品。この第2楽章は変ロ長調(中間部ト短調)のピアノ主体の非常に美しい旋律でよく知られ、ミロス・フォアマン監督制作のモーツァルトを主人公にした映画「アマデウス」ではエンディングでサリエリの笑い声とともに印象的に使用されている。 #2 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲 ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K467 第2楽章 モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも人気が高い作品のひとつ。#1の第20番(K466)の完成からわずか1か月後に初演された。前作の短調のほの暗さから一転して長調で書かれており、明るく清らかな雰囲気となっている。この第2楽章は松本サリン事件を描いた2000年の映画「日本の黒い夏-冤罪」で効果的に使用されている。 #3 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲 ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K537 「戴冠式」 第2楽章 この第2楽章はイ長調で書かれ、全体的に穏やかな主題からなる。1790 年に神聖ローマ皇帝レオポルト2世の戴冠式の祭典で演奏されたことから「戴冠式」という愛称で呼ばれるようになった。なおこの戴冠式に宮廷から正式に招待された音楽家は、宮廷楽長のアントニオ・サリエリ(映画「アマデウス」でモーツァルトを排除する犯人として描かれた)だけで、モーツァルトは旅費を自腹で負担し乗り込んだことは有名。 #4 ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲 ピアノ協奏曲第5番へ短調 BWV1056 第2楽章 この曲は管弦楽と鍵盤楽器で演奏される「クラヴィーア協奏曲」という位置付けで、曲名がピアノ協奏曲でなく、「チェンバロ協奏曲」とされている例も多い。バッハは多くのクラヴィーア協奏曲を作曲しているが、この第5番第2楽章のラルゴが代表的な名曲となっており特に有名。原曲は「ヴァイオリン協奏曲ト短調」(バッハ本人の作曲であるか不明)でそれを鍵盤楽器用にアレンジした。カンタータ第156番「わが片足すでに墓穴に入りぬ」のシンフォニアと同一。 #5, #6 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」 第2楽章, 第3楽章 ベートーヴェンが作曲した最後にして最大の規模を誇るピアノ協奏曲。「皇帝」とは交響曲第3番「英雄」のナポレオンのような特定の対象があるわけではなく、ただこの曲の壮大、威風堂々とした印象から与えられた称号。後年、「ピアノの魔術師」フランツ・リストが好んで演奏したことから、この作品は名曲としての地位を得ている。 第2楽章ロ長調は管弦楽のゆったりとした穏やかな導入から、ピアノのとても美しい旋律が広がる。ピアノ演奏が始まる1:18あたりはオススメの聴きどころ。 第3楽章変ホ長調は第2楽章の終わり部分(第3楽章の直前)を回想するように快活なリズムで始まり、壮大な管弦楽の響きでエンディングを迎える。 前回のプレイリストでは、本作品の第1楽章をUPしており、結局、全楽章を紹介することになりました。数多くの作曲家の優れたピアノ協奏曲の中でも、最もオススメ楽曲の一つです。 #7 フレデリック・ショパン作曲 ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11 第3楽章 1830年に作られたロマンティック&瞑想的で情熱的な曲。ピアノ曲を多く作曲しているショパンの、数少ない管弦楽作品。ショパンの初期最高傑作と評価されている。映画「のだめカンタービレ最終楽章後編」で主人公のだめがシュトレーゼマン指揮により、この第3楽章のエンディング部分(&第1楽章冒頭部)を演奏している。 #8 セルゲイ・ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18 第3楽章 1900年に作られたラフマニノフの最高傑作の一つと言われる作品。全編にあふれる濃厚なロマンティシズムとピアノ独奏の華麗な名技性によって世界中で高い人気を誇る曲。この作品は映画やTVドラマに数多く使用されており、特にフィギュアスケートの各国選手に男女問わず演技曲として使用されている。
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