中一の俺は、北千住のレコード屋の前で、シングル一枚買う金を握り締め真剣に悩んだ。
チューリップの「心の旅」を買うべきかミッシェルポルナレフの「火の玉ロック」を買うべきか。
そこへ同級生の山縣君が通り掛かった。俺は山縣君に意見を訊いてみた。「そりゃ迷う事なんてないじゃん、心の旅買いなよ」
俺は彼の言葉で決心がついて「心の旅」を買って聴きまくった。暫くして山縣君に訊いてみた。「なんでチューリップを勧めたんだ?」
なんと、山縣君はミッシェルポルナレフを知らなかったからだったww
でも、山縣君。ありがとう。
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