“ 夏祭り ”
幼い頃は
このお祭りは毎年
ずっとずっと変わらず
自分がお爺さんになるまで
同じように続くものだと思っていた
駅のロータリーには櫓が組まれ
大きな太鼓が置かれ
街灯にはスピーカーが設置されて
舞の音楽が流されていた
あちこちに立てかけられた
本物の竹の木から
巨大な七夕飾りがつるされ
キラキラと夜風になびいていた
駅から神社まで続く商店街の道路には
両側に切れることなく夜店の屋台が並び
トウモロコシにたこ焼き
林檎飴やチョコバナナ
風船釣りに金魚掬い
射的や怪しげなおもちゃ屋まで
女性は浴衣を着て下駄を履いて
華やかな髪飾りにうちわを持っいた
そんな風景をいまだに
頭の中に思い出すことができる
だけれど
そんな夏祭りは今ではもう
故郷じゃ消滅してしまったそうだ
時は流れる
今年 今住む町では何年かぶりに
花火大会が催されることになったらしい
ちょっと見に行ってみようか?
そんなことを郵便ポストに入っていた
町の季刊誌をめくりなが思ったりしている
“ 自分語り ”
好きな人や
尊敬する人
憧れている人
そんな人達の話を聞くのは
心踊りとても楽しい
思い出話に苦労話
旅先の体験談や
物事の考え方、行動について
そして仕事の話でさえも
興味持って
瞳をキラキラさせ
聞くことができたりする
だけれど
まったく興味のない人や
ましてやあまり良くは
思ってない人が
そんなことを語りだすと
自慢話ばっかりしやがって
聞かされる身にもなってくれよ
はいはいそのくらいの悲しい出来事
あんたにだけあるわけじゃないから
ほんと拷問 どうやって逃げ出そうか?
そんな考えが頭の中をよぎる
自分語りは
あなたの話が聞きたい
あなたから学びたい
そんな姿勢を持った人にだけ
輝くものになる
そんな人達以外に
どうしても語りたい時には
やはりお願いして話し
聞いてもらったら
必ずお礼と感謝を
述べるべきなのだと思う
文章は読むか読まないか選べるし
好きなところで読むのをやめられる
それでも
時々でも
僕の駄文に目を通してくれる方に
心からお礼と感謝を申し上げたい
いつも本当にありがとうございます。
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