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おはよう。かんざし。水売り。峰そた。ああ乾燥。敵刺す。お蔵ほま。鹿仔。狩り掘るにあ。北アメリカの多くの州名はまるで日本語。アメリカ先住民たちはかつて地続きであったヴェーリング海峡やアリューシャン列島の辺りを通って日本から移住していった原日本人或いは縄文文明の子孫だったのではないかと思われて仕方ない。日本列島という海に囲まれ山もあり食べ物は豊富で争う必要もなく地政学的にも外敵からの侵入を防ぐ天然の障壁たる海に守られた楽園。そんな楽園からより厳しい環境へと旅立っていった人たちもいた。人類の誕生がアフリカという定説を信じるなら黄色人種ほど長い距離を旅した人種はいない。 この日本列島で人々が争い集団的な戦ごとが始まったのは水田耕作が開始された弥生時代からだというのは考古学的調査によって明らかになっています。土地の区割りと灌漑技術などの設備投資そして土地の所有という新たな概念はそれまでの自然循環型の縄文世界が新たなパラダイムへと変わらざるを得ないきっかけであったことは間違いありません。集団的ないざこざ争い事が絶えなくなってしまった世界をなんとか纏めて争いのない世界にしようという試みがいわゆる天孫族による国家統一の動きだったとも云えます。国家─というように日本全体を一つの家と見なす考え方はこの日本国家統一の始めからあった統一事業に必要かつ最も大事な概念だったに違いありません。そうでなければ万世一系の天皇の一族がこれほど長く統一国家の象徴として存在している事実も理由もまったく理解することは出来ないでしょう。 そんな新しい局面を迎えて統一国家へと進んだ日本ですがそれよりも遥か以前に循環型縄文人の子孫としてアメリカ大陸に渡っていった(と思われる)いわゆるインディアンたちはやたらとだだっ広く過酷な環境の下で人口がさほどに増えることもなく統一という概念をも必要としないそれぞれの部族社会を長い期間続けて暮らしてきました。が。それもやがて終わる時がやってくる。彼らも武器を持って戦ったけれどもより殺傷能力の高い武器を携えた野蛮な略奪の民には叶わない。彼らは徹底的に滅ぼされていった。 僕らは日本にいてこのかつての同朋たる純粋なインディアンに出会うことはまずないでしょう。彼らは何処に行ってしまったのか?多くは混血としてその血を繋ぐのみと云ってもいいのかもしれない。 意外なことに僕らは知らない間にインディアンの血をひく人たちの音楽に深く接していたということに最近になって気づきました。ここに上げた人たちの他にも例えばエルヴィスプレスリー。スティーブンタイラー。パールジャムのエディヴェダー。ダイアナロス。ロニースペクター。ジェームスブラウンなどなど錚々たるメンバーが名前を列ねています。 一つの民族人種が迎えた取り返しのつかない大きな悲劇の中にあってこれは一つの慰めともなり一つの救いであると云ってもいいのかもしれません。
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