Soloの美学

①②⑤⑥は常に創造的なプレイで、トランペッターである弟ウィントンと共に現在のジャズ・シーンをリードし続けるブランフォード・マルサリスが2012年10月5日、ジャズ・アーティストとしては1965年のデューク・エリントン以来初めてサンフランシスコのグレース大聖堂で行ったサックス1本でのソロ・ライヴより。静謐な空気、そして緊張感あふれる現場で繰り出される圧巻のライヴ・アルバム。③④⑦⑧は1980年代にデビューしたアメリカのピアニスト、作曲家フレッド・ハーシュのソロアルバムより。ジャズの伝統とクラシックの語法を消化したピアノスタイル、ジャズスタンダードの再解釈などで後続のピアニストに大きな影響を与えている。