フジロックを愛す、ゆかりある方が選曲するプレイリスト「FUJIROCK LOVERS」!今プレイリストでは、音楽評論家であり、中東料理研究家でありながら、苗場食堂横のBlue GalaxyにてDJと務める「サラーム海上」氏が楽曲をセレクト。ご本人による楽曲解説と共にお楽しみください!
1. Interactivo "Chica Buena"
今年のフジロックのワールドミュージック系の目玉はキューバの精鋭集団。伝統的なアフロ・キューバ音楽を随時更新し、現代のキューバ音楽「ティンバ・ファンク」を作り続けてきた彼ら、CDとは異なる生々しいステージを期待!
2. 今、一番世界進出して欲しい日本人バンドがついにフジ参戦!ラテンやアフロのマナーで演奏される彼らの民謡は、インバウンド観客にこそ見てもらいたいなあ! 「炭坑節」はブーガルーのブレイクを挟み込んだキラーチューン!
3. Goma & the Jungle Rhythm Section "Shooting Stars"
年始にラジオ局でGOMAさんと偶然再会した。事故からの復帰後も何度も彼の演奏を観ていたが、話をするのは9年ぶりだった。その時渡された新作の冒頭曲。彼の音楽はますます純化され、リズムと倍音の結晶体と化している。
4. MGMT “Little Dark Age"
アメリカのTVドラマ「The OA」や「ストレンジャー・シングス」にハマり、カルト映画「ドニー・ダーコ」を見直すと、アメリカの田舎町で疎外感を抱えて暮らす若者の心象を垣間見ることが出来た。MGMTのこの曲もその一例かな。
5. Superorganism "SPRORGNSM"
UK、NZ、AZ、韓国、日本の多国籍8人組新人バンド。マルチカラーのローファイ&サイケ・ポップは初期のMGMTやBeckを思い出すが、彼女たちはもっともっと若いし、天然だな。3人寄れば文殊の知恵、8人寄ればSPROGNSM!
6. Odezsa "Meridian"
ワールドミュージックに出会う以前、80年代初頭の僕はテクノ&エレ・ポップ好きの十代だったのだ。今でもシンセが「ズビズビ〜シュワシュワ」鳴ってるだけで、ついプラス1点ww。シアトルのチルな二人組は20年前のMOBYを彷彿させるなあ。
7. ESNE BELTZA "Harresiko Kunbia"
フジお約束のスパニッシュ・レベル・ミュージック・コネクション、今年はバスクのミクスチャー・バンドが再臨。伝統楽器トリキティシャ(アコーディオン)にスカ、レゲエ、クンビア、メタルをチャンプルーした熱すぎる音は完全夏フェス仕様。
8. PEGGY GOU "Han Jan"
レッドマーキーで聴きたい音!ベルリン在住の韓国人女性DJ/プロデューサー。90年代型の荒削りなディープハウスに呪文のような気怠いハングルのラップ。三日間Blue GalaxyでDJしていると、レッドマーキー以外ほとんど足を運べないんだ……。
9. Diljit Dosanjh & Neeti Mohan "Raula" Jab Harry Met Sejal
ボリウッド昨年のヒット曲。「フジでもっと色んな国の音楽が聴きたい!ボリウッド音楽や中東音楽で踊りたい!」という方は苗場食堂横のBlue Galaxyにお越し下さい。サラームが三日間こんな曲ばかりでDJやってます〜!
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