矢沢永吉の魅力は1つではない!シンガー、エンターテイナー、プロデューサー、コンポーザーなどなど・・・
矢沢永吉の魅力は1つではない
矢沢永吉。
一言でまとめようとすれば、アーティスト、もしくはミュージシャンと紹介出来るかもしれないが、彼の才能・活躍・プロフィールは、それだけでは余りにも物足りない・・・
ぼくは本当に幸運なことに、矢沢さんご本人に今まで5回、お会いすることが出来た。
初めてお会いさせて頂いたのは、2002年の6月、もう20年近く前になる。
矢沢さんが自身初のアコースティックライブを展開する前で、初の試みにご本人もかなりモチベーションが高かった記憶がある。
音楽は子供の頃から洋楽を中心に様々な音楽を聴き、また、まだ小6だった1976年のベイシティローラーズのライブから、2002 年の当時まで、趣味や仕事も含め、既に数百本のライブは観てきたと、思う。
しかし、だ。
なぜかそれまで(2002年9月まで)、矢沢永吉のライブだけは観たことがなかった。
一度は観たい、と思っていたがぼくを矢沢さんのライブから遠ざけていた一因は、
まだその当時、“えーちゃん”の熱狂的なファンが、独特な雰囲気をライブ会場で醸し出している映像を見る度に、
“ぼくとはちょっと違うかな・・・”、と思っていたからだ。
だが、だ。
仕事ということではじめてお邪魔し拝見したライブで、ぼくの勝手な“思い込み”は
直ぐに吹き飛んだ。
そう、冒頭、矢沢永吉の紹介を“アーティストやミュージシャン”という肩書だけでは余りにも、
物足りない、と触れたのは、
彼の、そのライブアクト力だ。
“えーちゃん”は、圧倒的な“ライブ・エンターテイナー”なのだ。
オーディエンスを魅了する彼のライブは決してステージが豪華だとか、バックミュージシャンがトップミュージシャンで固められているからだけではない。
“構成”が素晴らしい、ぼくのように様々なタイプのアーティスト、バンドのライブを、フェスも含めいろいろなシチュエーションで観てきた、それなりに“目の肥えた”と思ってきた視線からも、楽曲のレパートリーから、各楽曲のアレンジ、ステージのライティングなどなど、
一本調子にもならず、詰め過ぎず、また飽きさせもせず、非常に計算されている。
そう、2つめの肩書は“プロデューサー”だ。
そして、“喋りもとてもうまい!”。だから3つめの肩書は、自身のライブを仕切る”MC”だ。
最後に、以前ご本人にも直接伝えさせて頂いたことだが、もう1つの肩書は“コンポーザー”だ。
これは個人的に絶対外せない。
シンガー、これはもちろんだ。だが、矢沢永吉の作る楽曲は、ロック、ロックンロールからポップ、AOR そしてバラードやフォーキーなサウンドまでとても幅広く、またいい意味ですべてがバタ臭い。
要は“日本人離れした”、ぼく的には、どこか“アメリカの”洗練され、そして開放的なメロディーラインを想起させられる。
なので、ライブがやはり、そして当然映える。
矢沢永吉 = ∞
(文責:溝口浩司)
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