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説明文

唐突?だけど。蜘蛛になって本棚に入っているものの感触を、そのたくさんの足で感じたい。百足の感じじゃなくてコンパスの感覚。壁に備え付けてある、床から天井までの大きな本棚。そこには古い雑誌や大きくて簡単には読めないお堅い本、写真や手紙の入った箱、偏向傾向のある漫画、ピーズの入った瓶、ウィスキー、アコーディオン(壊れた)が並んでて、純度100%のエゴウォール。持ち主当人も入って行けない迷宮。奥には降り積もった埃、虫の死骸。そこで縦に並んでいるものを横に見たり、本の大小の凹凸やガラス瓶の硬い感触や円みを蜘蛛のあの脚で感じる。そのどこか隅には棲むに心地よい空間がある、と感じさせる膨大な情報量。だってプラモの飛行機やミニカーもあるんだよ。ほとんど絶景。
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