苦楽を望むあなたへ

聞いても元気は出ないかもしれません。 Mrs.にはファンの心への干渉が様々あると思っています。一つは元気、そのままの意味で気分を明るいものにし、喜びを与える 一つは感動、込み上げる素直な感情を引き出しにしまって忘れてしまわないように人の気持ちをそのまま書き綴り、或る意味での心の解放 一つは安寧、あるいは安心と肯定 この面が他のアーティストが中枢を置かず Mrs.の結成７年の歴史において大森さんが 切っても切り離せなかった表現だと思っています。人に感動や喜び、幸せを与える曲 希望や励ましを与える曲は無数にあると思います。しかしMrs.の曲たちの一つの解釈として誰かを励ます曲ももちろんあります しかし、今回入れさせて頂いた曲たちには 人の悪いところ、醜いところ、過ちや後悔 後悔の上での願望、人だからこそ持つ、わかっていながら、望んではいけない、いけない立場であるにも望んでしまう感情、 それらを肯定してくれるところにMrs.の魅力があると思います。大森さんは綺麗事を言っているわけでも人を素晴らしく描いているわけでもないと思います。でもその分 素直に愚直に人の醜さを存分に描き、その上でそれを許すんでもなく、認めるんでもなく、それすらも包み込んで、共存し生きていく、そんな姿が美しい、そんなふうに思うのです。共存していくからこそ、醜さは明るみに出ることもあるかもしれない、 自らの醜さに嫌気がさすかも、醜くありながら何かを望み、悲しむこともあるかもしれない、でも自分を愛せるのは自分だけ、それでももがいて、足搔いて毎日を必死に誰かのために生きているその人間らしさ、 ある意味の目で見れば泥臭さ、愚かさを 肯定する、そこにMrs.の表現があると思います。長文失礼しました。この曲たちを愛して生ける一日一日を愛せる方が増えてくださったら幸いです。