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クラッシック音楽に馴染みのない方も、なんとなく聞いたことがある作品のプレイリストです。前回に続き管弦楽曲作品を集めました。今回は個人的に元気が出る、明るい作品を集めてあります。 #1 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲 セレナード第13番ト長調 K525「アイネ・クライ・ネナハトムジーク」第1楽章 モーツァルトが1787年に作曲した弦楽合奏のための作品。弦楽四重奏や五重奏で演奏されることもある。曲名は日本語に直訳すると「小さな夜の曲=小夜曲」。現代では小夜曲は「セレナーデ」の訳語として使用されることが多い。はつらつとした第1楽章はモーツァルトの代表作として紹介されることも多い。 #2 ジョセフ・モーリス・ラヴェル作曲 ボレロ 「ボレロ」とは元々スペインの舞曲の1つ。この曲はラヴェルに国際的名声をもたらした成功作。作品のテーマは反復で小太鼓(スネアドラム)が曲の始まりから終わりまでボレロのリズムを刻み、それに乗せて同じメロディをフルート、クラリネット、オーボエ、トランペット等が順番に演奏し最後は爆発的なエンディングへと至る。曲全体が一つの大きなクレッシェンドで作られている。TVドラマ「リバーサルオーケストラ」やアニメ「エヴァンゲリオン序」、多数のフィギュアスケート選手演技曲、東京2020五輪、パリ2024パラリンピックなど様々な場面で使用されている。 #3 ジュゼッペ・ベルディ―作曲 歌劇「アイーダ」より 「凱旋行進曲」 「アイーダ」はイタリアの作曲家ベルディ―が1871年に作曲した全4幕のオペラ曲。この曲はトランペットのファンファーレと弦楽の掛け合いで始まり、それに混声合唱が加わって、エチオピア軍に勝利したエジプトのラダメス将軍の凱旋を祝う壮大な曲調となっている。日本ではサッカーの応援歌でおなじみ。中田英寿がパルマFC在籍時、同クラブの応援歌に使用されているのを気に入ったことがそのきっかけとの説あり。 #4 リヒャルト・シュトラウス作曲 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30 序奏 リヒャルト・シュトラウスは後期ロマン派を代表するドイツの作曲家。ウイーンのワルツ王、ヨハンシュトラウスとの血縁関係はない。ドイツの哲学者ニーチェが書いた同名の著作にインスピレーションを得て1896年に作曲した。この曲はスタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」で、月・地球・太陽が直列するメインタイトルで使用された。曲調が壮大で無限の広がりを想像させる有名な曲で、様々な作品に使用されている。 #5 ヨハン・シュトラウス2世作曲 ワルツ「美しく青きドナウ」 「ウインナ・ワルツの王」と呼ばれるヨハン・シュトラウス2世が1867年に作曲したウインナ・ワルツ。ヨハン・シュトラウスは3世代で世襲しており、この2世が最も有名な作品を残している。特にこの曲は「ウイーンの森の物語」「皇帝円舞曲」と共に3大ワルツと呼ばれており、その中でもこの作品が最も有名。オーストリアにおいては帝政時代から現代まで「第2の国歌」と言われる。ウイーンフィルのニューイヤーコンサートでは毎年、#6の「ラデツキー行進曲」の前に指揮者の挨拶と共に演奏されるのが定番化している。 #6 ヨハン・シュトラウス1世作曲 ラデツキー行進曲 作品228 ヨハン・シュトラウス1世は2世の父であり、「ウインナ・ワルツの父」と称される作曲家。この曲はオーストリア帝国領であった北イタリアの独立運動を鎮圧したヨーゼフ・ラデツキー将軍を称えて作曲された。1世の代表作、というか、1世はこの曲以外、ほとんど知られていない。ただしこの作品は、ウイーンフィルのニューイヤーコンサートの一番最後に手拍子と共に演奏されるお約束の曲となっており超有名。日本でもそのパターンを慣例化したコンサートが多い。 #7 ルロイ・アンダーソン作曲 タイプライター アンダーソンが1950年に作曲した最も有名な作品の一つ。タイプライターが楽器として用いられるのが特徴で、個人的にはアンダーソンの「タイプライター協奏曲」と位置付けている曲。仕事に追われ忙しいオフィスの状況をユーモラスに描写している。 日常生活からタイプライターは姿を消しているが、今なおアンダーソンの人気作品となっている。アンダーソンは近代の作曲家ではあるが、「シンコペイディッド・クロック」や「ワルツィング・キャット」などおなじみの作品が多く、ガーシュインやショスタコーヴィッチと同様、クラッシック音楽の作曲家として扱われている。 #8 エドワード・エルガー作曲 行進曲「威風堂々」第1番作品39 イギリスの作曲家エルガーが1901年に作曲した作品。「威風堂々 第1番」は彼が完成させた全5曲の中で断然有名な曲。中でも中間部の気品あるメロディはあまねく知られており、「威風堂々」という場合、この第1番の中間部を指すことが多い。国王からもこの部分に歌詞をつけることを勧められたエルガーは「希望と栄光の国」という歌にしたところ、「第2のイギリス国歌」と称されるほど国民から愛される曲となった。日本でも平原綾香の楽曲やTVドラマ「天皇の料理番」など多くの作品で使用されている。  
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