坂本龍一とオイディプス

ハンサムでみてくれはいいのにモソモソしゃべる。モソモソしゃべるのに映画‘戦場のメリークリスマス’や‘ラストエンペラー’に俳優として出演する。普段リベラルな発言をする人なのに何故か両映画とも軍人役。という常に相反するイメージの中に住するチグハグで不思議な人。ていうのが僕の坂本龍一さん像😂 ①は今朝のラジオで流れていたもの。こんな曲もあったんだ~とちょっとした驚き。詞は売野雅勇さんですが少年というこの曲坂本龍一らしくない曲調で意外な一面を垣間見たような思い。そこからこのリストのタイトルに繋がるわけですが。 以前ラジオで本人が喋っていた話ですが父親が怖い人だったらしく一度も面と向かって話したこともないとか。‘あ。それでか~’と云うのはラジオの中の細野晴臣さん。YMO結成時年上で先輩でもある細野さんに対し坂本さんが反抗的だった理由はそれだというわけです。要するに幼少期からの父親に対する畏怖と内心の反発が年長者とかいわゆる‘父性的’なものすべてに対する反発となりYMOのあの頃の反抗的な態度として表れていたんだろうというのが細野さんの解釈。そうでしたっけね~とか笑いながらはぐらかす坂本さんでした。 ひょっとしたら坂本龍一さんの‘父性的なものに対する反発’は軍国主義のような絶対的な強制力に対する反発とも繋がりそれが徹底したリベラル的な発言や反戦活動へと彼を促す動機だったのかもしれませんね。精神的に超えることが出来ない相手としての父親への反発─すべての父性的なものに対する反発のようなものを生涯持ち続けていたのが坂本龍一さんの一面であったのかもしれません。 そんなことをあれこれ考えながら作ったリストでした。謹んで追悼とさせていただきます🙏