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説明文

1時間に1本しか無い電車が目の前で雨飛沫をあげて私を置いていった。 ご丁寧なお詫びの手紙なんて書かずに、ダッシュして飛び乗ればよかった。 誰もいないホーム、ホームだけが寝そべる駅で次の電車を1時間待つか。 タクシーで次の主要線に乗り換える駅に向かうか。 お財布には100円玉3個とほんのちょっと。 バス代にもあやしい。 今月のカード決済の数字がふと頭に浮かんでタクシーは無いなとひとりごちる。 バスを待つ間情けなくて情けなくて涙が止まらない。 外面だけの自分。 手を差しのべてもらえない自分。 誰にも認められない自分。 誰にも愛されない自分。 すぐに乗り換えの電車があっても、わざわざ駅を一旦出て郵便局へ寄らなければならない自分。 携帯の充電はとうに切れてしまって何分バスを待っているのかもはや分からない。 やっときたバス。 390円でどこまでいけるのか。 途中下車して次の駅まで歩くのか。 土地勘の無いこの日常の地を。 ふわふわした足取りで。
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