英国トラッドロック…英国民謡の新解釈

これは…ほとんどがアシュリー・ハッチングス関連の曲になりますね。。決してフォーク・ロックでは無くトラッド・ロック。。スコットランドやアイルランド等を含む英国の古い民謡をアコギで演奏し歌う、、所謂フォークリヴァイバル・ブームは1960年代初頭からあったのですが、これはそれを更に一歩前へ推し進めたモノ。流れは大きく分けて２つ。1つは先のブームで既にソロ作も発表し、人気者だったバート・ヤンシュとジョン・レンボーンの２大アコースティックギタリストが結成したペンタングル。派生の違う５つの異分子がトラッドをキーワードにフォークやジャズ、ブルース等でアレンジ、ミックスし激しくぶつかり合う過激で華麗なアンサンブルです(ロックの要素は希薄)①⑧。一方先述のイングランド民謡(トラッド)の研究家でもあるアシュリー・ハッチングスが結成しベースを務めたのがフェアポート・コンベンションでありスティーライ・スパンでありアルビオン・カントリー・バンド。イングランドの古い舞謡曲(モーリスダンス)をロックのビートで再現した『モーリス・オン』の企画制作者でもあります。フェポートで初めて自国の民謡(トラッド)をロックのビートやアレンジで演奏し英国随一のトラディスト、マーティン・カーシーを加えたスティーライ・スパンや歌姫シャーリー・コリンズをボーカルに据えたアルビオン…で更に自身のトラッドロックの理想を進化させて行きました②③⑤⑥。ちなみにフォザリンゲイ④はフェアポートを脱退した名唱サンディ・デニーが新たに結成したバンドでトゥリーズ⑦もフェアポートの音の流れを汲むバンドです。