(時間の合間でぼちぼち作ってる映像系の記録PLです🎬 興味ある方は是非。favお気になさらず👋)
北野武監督。長編3作目。
北野映画は片手で数えるほどしか見てないが、邦画でいう、この映画差し置いてと思える好きな作品の1つ。
聴覚に障害を持つ茂(真木蔵人)と、同じ障害を持つ彼女・貴子との静かで真っ直ぐなラブストーリー。
ある偶然のきっかけからサーフィンをはじめ、海にのめり込む茂(真木蔵人)と、茂に寄り添い過ごす彼女・貴子との日常の話。
ほぼこの2人のみで展開する内容で、ラストに至るまでは目立ったことは特に何も起こらない。
それでもただただ魅入る。そんな映画。
何が故にこの作品に思い入れがあるのかは、音楽(久石譲)演出の凄みにもある。
このような障害を持つ人が、喜び、怒り、やすらぎ、楽しみ、嘆き、、
自分には知り得ないそのほとんどの感情があたりまえの様に音楽で表現されている。
それが映画音楽でしょ。って言われたらまぁそうなんだけど、これ以上の説明はできない、笑
今ではジブリ、北野作品にとどまらず、他分野において知名度と地位を確立された音楽家・久石譲さん。
とてもおこがましい言い方になるが、本作公開当時、映画ではナウシカを担当していても、映画音楽家として世間で今ほどの知名度の無かった同氏の起用がやはり素晴らしい。
海の音、街の雑踏音、普段日常的に聞き流してしまうような音も効果的に使われ、久石さんの素晴らしいスコアも相まって本編の情景を物の見事に彩る。
公開から随分経ってインディーズ流通のサントラだったけど、自分が知りうる久石さんの作品では特別に好きだ。
もう廃盤みたいだけど見掛けたら迷わず買っても損はないと思う。
何年か前に全キャスト聴覚障害者を起用し話題となった〈ザ・トライブ〉観たときも驚かされ、そしてやはりこの作品を思い返した。
彼女役の大島弘子さんの出演映画は本作のみ。既に引退されている。
北野映画はソナチネ、キッズリターン、菊次郎の夏、以外でアウトレイジは一作目のみ鑑賞。
龍三と七人の子分たち、がすっげーおもしろかった。
あとは何度トライしても途中でメゲる、笑
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