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説明文

16歳…何年前だっけ…計算やめたww 高校生だな。あー、悲惨な日々だった。 九州の田舎なので、夜は ほとんどのお店が閉まっていた。 喫茶店はあったものの、そこに行くのは不良。 当時の不良さんは、変なファッションをしていた。 考えてみれば、その頃から髪を伸ばし始めたのだ。 ポニーテールなんてしていた。ひゃー。 ほとんど三つ編みだったけれど。再び ひゃー。 雑誌 anan をめくって、都会の雰囲気を味わった。 自宅周りは まだ畑や空き地もあって、家が次々に建っていた。 東京は アルゼンチンほど遠くに感じていた。 同時に活字へも移行して、毎日 図書室通い。 古い校舎の図書室は、奥の方へ行くと ほぼ誰も借りないであろう文学全集や哲学書が並んでいた。 そのカビ臭いような ホコリっぽいような 独特の香りは、今でも好きで 嗅ぐと落ち着く。 美術部で 油絵を描いていたから、校内で一番 制服が汚れていた。エプロンを着けていたのに。 地味で 陰鬱で 華やかさのカケラすら無い。 あの頃のわたしに言ってあげたい。 『あのね、しばらく我慢しなさい。30過ぎたら 転機が訪れる。 そして 好きな事は続けなさい。周りに共感し合える仲間が居なくとも。夢など無くとも。 あなたが好きな世界は いずれ市民権を持つ』
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