ささくれた心が優しさに触れた 揺れた 張り詰めた空気が柔らかく溶けた 触れた 週末掛け違えたボタン 引き摺ったまま朝を迎えた このままでいいわけないのに 長く聞いていない声 耳を澄ませる 離れた心は彷徨ったまま 一つ外へ飛び出した 色の無い街に 慌ただしい朝 馴染めないまま出遅れた 少し軽いバスが 目の前を通り過ぎた 伸縮自在の時間 気分に左右され揺らいだ 平日14時 一番長く 夜に向かって縮んでいく 君といる時間は貴重だから もっと大切にしなきゃな 噛み締めるように もう少しだけ 時を止めていて 泣きそうな顔の訳 ぼくにもわかるから 素直な言葉が思いがけず こぼれた ささくれた心が優しさに触れた 揺れた