柿色の空は 今日も同じ 幼い約束が 風に消されて 別れた時の むなしさの色 二年が過ぎて 故郷に残した あの娘も 嫁ぐだろう 我慢できす 殴った頃の 俺を 思い出し あの日の君は コスモスのように はかない姿で 風に吹かれて ゆらゆら ゆれて 哀しみの中 何度も 過去を 振り返り 優しい女に 変わってゆくんだね それを知らず 別れてきた 俺を思い出し 見おくる残秋は 淋しくて 幼ない頃に 帰りたくなる ひとりの残秋は 淋しくて なくしたものを 探しているんだね 夢を追いかけ 走った頃の 俺を 思い出し