冷たく遠い空 厚い雲に隠れたもの 涙の枯れた瞳で 祈りながら探した 静かに揺れる海 水底にまどろむもの 青白く冷えた手を ふるえながら伸ばした 色とりどりの花を 優しく包む 眩しくて 温かい 春のひかり 手を繋いで 2人 黙ったまま歩いた あの時 君は 遠くを見つめてた 訊けなかった言葉 触れられなかった心 それぞれの優しさが すれ違って 言えなかった言葉 伝えたかった想い 記憶の底に 凍ったままの わすれもの 閉じた心の奥 ぼやけて色あせたもの かすれかけた声で 何度も呼びかけてた 夕焼けの紅じゃ 足りないこの胸の焦がれ 伸びる影に不安が募るけれど あの時の君の眼が わたしに教えてくれた 静かに 前を見て 歩き出す強さ 「見つけた」 夜空の彼方に 水底のよどみに 心の奥に 隠された 儚くもろい かすかな灯りを そっと手にのせて 祈りを捧げる 天使は羽ばたく 星に願いを込めて 夢に希望をまとわせて 祈りの歌は続く 未来に新たな 輝きがきっと訪れるように 光が触れ合って 時が動きはじめる