まだ誰もあなたのことを 知らない世界に 住んでいたいと裾を掴んでいる 私が手を解かなくたって あの瞳の中で鳥は羽ばたく 瞬きをするだけの日々にさえ名前を 付けていくような おとぎ話よりも読み 足りないあなたを 正しく表せる言葉はまだないよ 確かにそこにあった春を抱えて 季節のページを捲る風を指さした あなたの目尻を焼き付けたまま 私は このまま 瞬きをするだけの日々にさえ名前を 付けていくような おとぎ話よりも読み 足りないあなたを 正しく表せる明日に着きたいよ 確かにそこにあった春を抱えて 季節のページを捲る風が連れ去った あなたが心に焼き付いたまま わたしは このまま あなたは そのまま