ひらりひらり 薄紅の欠片載せた 指が紬ぐひととせ ゆうら揺れて雪化粧の季節 踏みしめる姿馳せた 過ぎた道よ輝けと願って 貴方を連れてゆこう 光の源へ 綾模様織り成して 夢のよう流る時 千年の歓び巡り逢えた 生まれ変われずとも 生まれく愛続く 悠遠の始まり今貴方と歩みましょう しゃなりしゃなり薄紅の頬が いつも笑みを忘れぬように ほうら哀しみなど玉響と 悠遠の軌跡語ろう 過ぎた人よ幸あれと願って 貴方と求めてゆく代え難きしあわせ 色模様染め成して 花のよう開く時 千年の移ろいの中褪せない 生まれた意味を知る 生まれく物のため 悠遠の物語を綴りましょう 歴史とは諸人が重ねた愛 宴にも似た同じ時代に在りて 貴方と紬ぎ出したは常しえ 綾模様織り成して 夢のよう流る時 千年の温もりに抱(いだ)かれた とめどない冷たい夜も 止まらず歩みましょう 悠遠の始まりだと今なら分かるから 綾のように交わりながら 花のように美しく生く