始まりはふいに訪れた夏の晩 頼まれた買い物の帰り際のキス それから僕らだけの世界が生まれた 君の携帯電話に偽名の僕 夏風邪みたいな一時的なものだと思 ってたのに なんだか治りが悪いな 後ろめたくて罪悪感しかない恋だっ た 誰にも知られてはダメな恋だった それから僕らは嘘を重ねて会った 女を取り戻した君は綺麗だ こんなにも広い世界で 僕らの「この恋」を知ってる人は 二人しかいない 「ごめんね…迷惑かけて…」 力なく呟く声 やっぱり君から出た「終わり」の言 葉 僕がもう少し早くに 生まれてきたら良かった 後悔出来ない後悔だらけだよ… 後ろめたくて 罪悪感しかない恋だった 痛くて寂しい素敵な恋だった 恋はするものではなくて たぶん、落ちてしまうもの その先に光が届かないとして それでも僕は堕ちたんだ ほの暗い恋に堕ちて その暗闇で光に出会えたんだ