灰色の嘘を隠した六(む)つの花が 手のひらを流れる そぼ濡れる肌薄氷(うすらい)の様に 脆く傷跡を残す 自由を求めては 臆病すぎて怯えている 生きる骸(むくろ)か 今堕ちてゆく 薔薇薔薇に奈落の客人(まれびと) 蜘蛛の糸さえも届かないだろう 悲しみと苦しみに穢れた時こそ 凛とした眼差しでありたいと願う 救いを求めては 手に入れる事を躊躇う 獄(ひとや)幻 今病んでゆく粉々に 砂上の咎人(とがびと) 渇く喉さえも癒せないだろう 絶望と裏切りで死に逝く時こそ 凛とした微笑みでありたいと囁く 限界に溺れそうな時に 信じられる誇りだけが 昨日よりも気高く美しい 自分を創るの 今堕ちてゆく 薔薇薔薇に奈落の客人(まれびと) 蜘蛛の糸さえも届かないだろう 悲しみと苦しみに穢れた時こそ 凛とした眼差しでありたいと願う