通り雨のようにざわめく思い出 行き過ぎる人の 笑い声は きっといつかの二人 前触れない風 ふいをつくメロディ 調子のはずれた口笛はもう 眩し過ぎるフィルムの中 耳を潜めて 繰り返し呼びあった声が 黄昏空に蘇る 涙でにじむ 砂浜のパラソル あれはあの夏に置き忘れた記憶さ 駆け寄るきみに触れたらすりぬけて 僕はその風を強く抱きしめた 新しいきみの恋の噂聞いて 幸せを願うふりしたけど 本当はだいぶ無理した 情けない自分に笑うしかなくて でも笑えなくて あきらめたんだ もう僕もここから行くよ 夢の終わりは 想像よりもやけにあっけなく 元通り一人になっただけ 涙でにじむ 街並のパノラマ 季節はまた巡って 名残だけをのこした 好きだったきみの笑い声も途切れて 振り返らぬように夕闇を行けば 二人の日々はコラージュのように たった一枚の色褪せた写真になった 時間なんだね さよなら 涙でにじむ 砂浜のパラソル あれはあの夏に置き忘れた記憶さ 駆け寄るきみに触れたらすりぬけて 僕はその風を一人見送った
