道端の茂みの中から顔を覗かせて 恨めしそうな面構えで街を睨んで ジリジリと足の裏から 焦げた匂いがして のらりくらり重い足取りで その場を去ってく ここはおよそ100年前の アメリカの路地で くるくると風に巻かれて 転がるニュースペーパー 大型のバスが 通過して行ったらすかさず 急ぎ足で大通りを横切って行くのさ リリー この頃の生活の柄はどんなんだい? 死にたくなったり しちゃってないかい? リリー世の中は 常に捨てたもんなんだが 意味など無くて当たり前さ Down down down down down どこまでいっても 凡庸な俺の事と来たら 転ばないように とにかく保険をかけまくって 1秒毎に移り変わる状況の変化を ことごとく見逃しては 頭を抱えている リリー この頃の生活の柄はどんなんだい? 生きがいは まだ見つかってないかい? リリー 誰かの顔色ばっかり気にしちゃって ひび割れたビー玉みたいになんなよ リリー外の空気は今日も冷たいけど しみったれた顔はしないどこうや リリー 固いアスファルトを ギュッと踏み締めて 次の街まで歩き出すよ Dong dong dong dong dong