今日もまた 別れ際 もっと好きになってしまう じゃあねって 背中を向けて 人混みに消える男(ひと) その背中を目で追ったら 切なさが溢れる 泣きそう 一緒にいる時間だけは 当たり前のようにしあわせで 帰りの電車 近づく度に なぜ私は欲深くなる? 彼が存在する世界 できることなら全部欲しい 魔法の鏡 覗き込んで 私生活を眺めよう そんなこと (口にしたら) 私のこと (嫌いになるわ) だから微笑んで 手を振るのよ ぐっと堪(こら)えて… 明日また 会えるのに もっと好きになってしまう 寂しくて 駄々っ子のように 走って行きたくなる シャツの裾を掴みながら わがままを言わせて 行かないで 毎日同じ葛藤を 私は繰り返している 愚かなこととわかっていても これ以上の恋なんてない 重すぎる (その想いを) 持て余して (彼を見送る) せめて20歩くらい 後を追って あきらめよう 今日もまた 別れ際 もっと好きになってしまう じゃあねって 背中を向けて 人混みに消える男(ひと) その背中を目で追ったら 切なさが溢れる 泣きそう 人は誰も どんな別れ際でも これが最後になってしまったらと 不安に思うもの 明日また 会えるのに もっと好きになってしまう 寂しくて 駄々っ子のように 走って行きたくなる シャツの裾を掴みながら わがままを言わせて 行かないで