だまって笑ってそばにいる女 あなたが愛したのはあたしじゃなくて だまって笑ってそこにいる女 だった。 あなたのそばにいられるだけで しあわせだった なにもかんがえず あたしをそこに閉じこめたまま あなたは自由、をうまく手なづけた。だけど、 あたしにだって意志があって 感情があって 望みもあるわ だまって笑ってそこにいる女 あなたがみていたのはあたしじゃなくて、 だまって笑ってそこにいる女、だった。 中途半端な人間だから、 極端なあなたに嫉妬していた。だけど 聖母のフリしてほほえみながら、ただ あなたを憎むように恋してた。 純粋じゃなくて、打算でもなくて きっとふたりは おなじになってた 狡いのはあなた?それともあたし? あたしが愛したのはあなたじゃなくて、 “だまって笑ってそばにいる女” だった。