鼓門を抜ければ凍てつく様な温度 二つの肺にこびりついた排気ガス 痩せ細った ピアノ線を優しく叩く 指先滴る 汗で滑っていく 笑顔を振り撒く 一人二役の孤独に 靴が隙間風にぶつかるのが分かる 忘れ物を取りに引き換えすのが1ペ ージ それは見なかった内に禿げていた塗 装 約束の束を纏めたシューレース すぐには解けないバタフライノット 時間はかけた しかし 残らなかった 鉄の味がする喉の奥 走った 頭を抱え悩む 立ち止まり座る 口を押さえ黙る 難しいことは出来ず 息を吸って吐く 息を呑んで殺す 無意識の領域に踏み込み 手を鳴らす 忘れることも出来ず 瞑る両目 何度も回るのを見た 重ねる今 減った摂理 要は誰も問わない 凪を塗り替えてしまう大嵐 忘れることも出来ず 瞑る両目 何度も回るのを見た 重ねる今 減った摂理 要は問わない 始まった 意志 硬い 城下町 揺れる鼓膜と繋ぐ RCA 長い年月を見据えた 着地点 この声だけが飛んでいかないよう 地に足をつけて 階段を駆ける 咄嗟に脳裏に現れたが ぼやける 誘われたのか手招いたのか分からな い 駆け引きの最中に支えたくなる様な 人間になる 衝動は止まっても 想像する 破った写真と手紙 笑顔の心情 インクの筆圧 四苦八苦の合間を縫い合わせても 消えないから胸は躊躇なく痛む 行動する 腰を上げて前を見る 声を出す 気付かせて挑戦する 息を吸って吐く 息を合わせて引き取る 数える暇を作らず 腕を伸ばす 忘れることも出来ず 瞑る両目 何度も回るのを見た 重ねる今 減った摂理 要は誰も問わない 凪を塗り替えてしまう大嵐 忘れることも出来ず 瞑る両目 何度も回るのを見た 重ねる今 減った摂理 要は問わない 始まった 意志 硬い 城下町