ひとり飛び乗っていた 最終電車3番線 ポケット奥で指が 触れる冷えたスマートフォン 馬鹿みたいな逃避行 駆け引きなんて夢の魔法 本当に欲しいのは いつも君の本音で 「間違いばかりだね」 5分前 届いたメッセージ 強がりなんてもういらない 飾らないままで このまま ひとつの星流れる下で 君に会いにゆこう どんな夜も朝も一緒にいたいから 何百何千と重なった日々が 背中を押すなら もっともっと素直になる 君に伝えたい、愛ことば 歩調を揃えていた 気遣うばかりの毎日 口ずさんだ言葉が いつも頬を濡らした 「傷つくばかりだね」 2分前 届いたメッセージ すれ違いはもうたくさん 飾らずにいこう このまま ひとつの星流れる下で 君に会えたなら どんな嫌いな顔も好きと言えるから 逃げ出す背中合わせの関係値は 星屑に流そう もっと素直になっていく 君に伝えたい、愛ことば 開く電車扉 走り出す逸り出す 流星群よりも速く駆けて 君の元へと 前進しても後退して 笑い合い泣いた 面倒ばかり遠回りばかりを 繰り返して 上がり下がりの不安定な 恋路の情緒は 終焉(おわり)に差し掛かっている だから涙を拭って 流れ星駆け抜ける下で 君に会いにゆこう どんな夜も朝も一緒にいられるよう このままひとつの星流れる下で まっさらな想いを 君に届けられたのなら 「愛してる」と笑ってゆける 開いた心は溶け合い 二人で紡ぐ あいことば