この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ あなたに似た髪に生まれて 細く絡みつづける今生の景色に 黙って櫛でとかしていた 揺らぐスープの向こう伺う 花ついばむ鳥へ 繋がれた横顔 無視されるなら傷つけて ドアの外になおざりにされた傘よ 私は 類い稀な羽を持たされ 使わずして尚も愛を乞う あなたの全能は 私の幹でした‥でした ah この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ 真綿を編んでいくそばから 膝の上ぽろぽろとほつれてく 悲しいくらい確かな遺伝子よ 望んで欲しくて 引き出しの奥まるめたファクト 月灯りが照らす ガタついてる椅子さえも その場しのぎの安らぎをくれるのに 私は‥ 鍵穴から覗いた想空(そら)が 美しい季節並べても 私の明暗は あなたの声でした…でした ah 何度目かの冬が教えた これ以上の愛はないだろう あなたを最果てに連れていくのは私 私が私を抱きしめて 遅くはない ゆっくり 愛を知る人になる なる‥なる‥なる‥なる‥ 類い稀な羽を持たされ 使わずして尚も愛を乞う あなたの全能は 私の幹でした‥でした ah この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ