片時ノイローゼ

歌詞

凛とした顔 自転車で駆けてった あの子のその巻き上げた風は 僕のからっぽな心の中を 吹いてゆく 過ぎてゆく 季節に合わない冷たさで この世の中を初心者が駆けてった あの子にこの先待つ未来は 「そんなご立派なものじゃないよ」 と 伝えようか、いや、よそうか、とか 机上で空論会 てか、そんな気力もない 僕は今ここでこんなふうに 足掻いて踠いてなんて 日々はとっくに捨てて 怠惰、遊惰のそのままに ただ生きて、また握って 夜が明ける ああ、もうこのまま 僕の言葉は 蝉の愛にかき消されてゆく うん、ああ、らららら 人間なんか辞められたら とっくにそうしてる また真夜中の片時ノイローゼ 8ミリ 天井に映された 僕のくだらない頭の中を 日々のこと 君のこと 徐々にノイズは増えだして 君は今どこでどんなふうに 誰の趣味、言葉、 思想で生きてるのでしょう 愛という名のそのもとで 殺されて 生き返って 恋焦がれる なあ、もうこのまま 君の言葉よ 真夏の熱波 溶かされてゆけ うん、ああ、らららら 真剣なんだ 頼られたら 非科学的でも あの子の想定範疇に僕は 今の僕はいたのかしら この私は ああ、もう言葉よ 僕の言葉よ 雷鳴をも消し去るの如く 泣いて騒いで喚き散らして 泥まみれで それでもここにいて