春を纏う

歌詞

春、 鬱蒼とした木々は彩を変え 風光り 君の面影を運ぶ 春、 浮き立つ心 踊る花びら 喧騒の中に君を探す 春、 日が暮れるまで歩いて 僕は随分遠くまで来たようだ 春、 君が居た季節 春。 長い長い 夢から覚めたみたい ぬるい風 懐かしい声に 緩んでた靴紐を結んで 足早に向かう 夕暮れの街 あの日から止まった時間と 少しずつ変わっていく風景 淡い願い 桜の栞 色褪せた 書きかけの手紙 タイトルさえも知らないままで 口遊む 君の好きな歌 悪い癖 それすらも 愛したいなんて 今更だよ、ねぇ 永遠なんて酷く脆い 誓いに縋ってる 懲りもせず 散々悩んだ言葉も 千切って飛ばして 僕らは 今、咲く春を纏う 桜が舞って 君が此処に居て それだけでいい それだけでいいんだと 桜が舞って 君が振り向いて 僕はまた 伝えられずにいる 永遠なんて酷く脆い それでも春を纏う また、来年も 桜が舞って 君が此処に居て それだけでいい それだけでいいんだと 桜が舞って 君が振り向いて その度僕は 恋に落ちるだろう 永遠よりも、 もっと長く 僕はただ 君と居たいだけ