もうなにも奪いたくない ただ存在するそれが望みだ だから壊して……壊すの アイコノクラズム そこにある草や花のように生きる ぼくには想像もできないんだ さみしい 生まれたその日に泣いていたのは ここが地獄だって知ったからなんて 思いたくないけど 誰かが幽霊にされて誰かが獣と 呼ばれて 誰かがテロリストと言われ殺される 街角で ぼくはいつもぼくの影を見る 血だまりのなかで 人工の細胞 組成 網目状の城 神話の上に建つ国家 まやかしはどっちだ? もうたくさんだ 頭のない子どもの死体 金で買える命 加担させられるduty もうなにも奪いたくない ただ存在するそれが望みだ だから壊して……壊すの アイコノクラズム カーテンの隙間の日差し 昼寝から覚めたブランケット あなたの瞳のなかの宇宙 フェスティバルの夜 それがあまりにも柔らかくて 泣きたくなるとき まぶしくて時が止まったようにすら 感じるとき ここに居るべきだったあなたを 思い出す いつも いつも ぼくをあの日導いた光もまた、 世界の内側から導かれたものだ。 構造の 外側からやってきたふりをする神や 預言者はきみを 管理したいだけだよ、わかるだろ? ナラティブがべったりと張りついて 固められたねじを外して、 その箱庭に押し 込められたきみのほんとうの姿を 見せて。 呪文もないし魔法もない、 奇跡もない。 だけど、祈りだけがある。 燐光の生命 灼ける 選べない器 神話にはじかれる天使 まやかしの運命 もうたくさんだ 漂白される思想や倫理 金で売れるドグマ 矛盾させられるego もうなにも奪いたくない ただ存在するそれが望みだ だから壊して……壊すの アイコノクラズム 壊して……壊すの