飲み込んだ言葉が腹の底にある 眠りにつくたび そいつが騒ぐ あの時ひとこと言えていたなら 何度も戻った 閉じたドアの前 「わかりました」で終わらせた午後 机の下では握っていた拳 爪の跡なら とっくに消えた なのに今でも あの声が残った 都合のいい時だけ呼ばれる名前 用が済めば また背中を向ける 黙って片づけた その足元で 俺の明日が踏みつけられていた 守るつもりで伏せた目が 俺の居場所を狭くした もう目をそらす理由はない その顔を今 見据えてる この沈黙を引き裂いて 喉の奥から取り戻せ 誰にも渡した覚えのない 俺の明日を奪わせない やられたらやり返すのが掟 このままで終わると思うなよ 踏みにじられた昨日を連れて お前の前に立ってやる 帰りの窓に映った顔 疲れたふりで目をそらした 悔しかったと認めるだけで 崩れそうで 口をつぐんだ 相手の事情もわかってしまう それで自分を後ろに回す 誰も困らず終わった話 俺だけ今も終われずにいる 忘れた頃に笑って話す そっちにとっちゃ それで終わりか あの日と同じ椅子に座って 同じ答えを待っているのか 許したわけじゃなかった 言えなかっただけなんだ 差し出された筋書きなら ここで俺が書き換える この沈黙を引き裂いて 喉の奥から取り戻せ 誰にも渡した覚えのない 俺の明日を奪わせない やられたらやり返すのが掟 このままで終わると思うなよ 踏みにじられた昨日を連れて お前の前に立ってやる ひとつずつ 覚えている 笑い声も 閉じたドアも 帰り道で消した言葉も 誰にも見せなかった顔も もう二度と あの夜へ 俺を置き去りにはしない 黙れば認めたことになる 退けばそこまで押してくる ならばここから一歩も退かない 今度はそっちが答える番だ 震える声でも構わない 今度は最後まで聞け ここに立っている俺のことを 俺まで消してしまう前に この沈黙を引き裂いて 喉の奥から取り戻せ 誰にも渡した覚えのない 俺の明日を奪わせない やられたらやり返すのが掟 このままで終わると思うなよ 踏みにじられた昨日を連れて お前の前に立ってやる 飲み込んだ声を 今ここで 何度でも 響かせてやる 俺の続きを決めるのは お前じゃない この俺だ
