さあ目を閉じる前に 一つお話をしようか それは遥か続く ゼロとイチのお伽噺だ 目を逸らしては 意味なんてないんだって そっと言った 選ばれない「僕」 何ものでもないただの「誰か」 透明だ 自分でさえも 見えなくなる瞬間 起きた奇跡 そうだ僕らは 何もない世界で何でもできるんだ 剣はない 魔法もない たった1つ 「歌いたいよ」 今 始まりの鼓動がためらいを 超える 自信なんて何もなかったよ 今 震える脚が 地面につかないように 翼が身体を浮かす やっと見えた 自分の姿 目を合わせては 君が見る僕が描画される 僕たちはきっと お互い見ることで存在しているんだ 忘れない 君の姿 透明になんて ならないで 今 作られた世界に色彩重なる 取り戻して魂の形 今 震える声で祈りの歌を歌う 繰り返す お伽噺 いつかすべてが眠りにつくとき 思い返すんだ独りじゃなかった 今 始まりの鼓動がためらいを 超える 自信なんて何もなかったよ 今 震える脚が 地面につかないように 翼が身体を浮かす 宇宙も飛べる 僕の翼は 君だった