恋人よ 髪を切ってやり過ごせば良いだけの 時間はとうに去って この部屋には私だけ 眼鏡だってかけないで 歩く街角に吹く風 あなただけが愛してた ゆったりした足取りで 朝を見つけ わたしは未だ昨夜の 胸に塗る薬の匂いの中 恋人よ 深く吸って 吐き切るまで浮かぶのは 名前のつかなかった 沈むような瞳の色 私の足取りで 朝を見つけ 別のことで 胸を痛めたり涙したりする 恋人よ 髪を切ってやり過ごせば良いだけの 時間はとうに去って この部屋には私だけ 恋人よ 深く吸って 吐き切るまで浮かぶのは 名前のつかなかった 沈むような瞳の色