孅い指でシーツをなぞりながら 壁際に寝転んでる 悩んだ背中 カーテンが靡かせる 揺れている気持ちさえ 気付かぬふりして 煙燻らせる 絡ませた手と手 柔らかな肌触れ揺れるベッド 悩まし気な目で見るレントゲン 見透かされぬように抱く色声 もしもこんな夜が続くのなら 良し悪しさえ浮き彫りになる性 離れたくない気持ちと サヨナラしたくねぇんだ まだ 優しくしないで 優しく包まれるほど 傷つくの ねぇ分かるでしょ 何も言わないで 何か言われる度に 壊れるの ねぇ分かるでしょ 振り返ることなく 小さく咳込んで 何かを待ってる そんな気がしたんだ 窓からこぼれてる 街灯のリズムが 鼓動と重なって 追い抜いていく 仮に都合がいい男でもいい 馬鹿にされてもまだこれでいい わたし都合のいい女じゃ無理 ふたり分かってても分からぬふり 点と点 重なった日常 線と線 織りなし生まれる人情 離れたくない気持ちと サヨナラしたくねぇんだ まだ 優しくしないで 優しく包まれるほど 傷つくの ねぇ分かるでしょ 何も聞かないで 何か聞かれる度に 疑うの ねぇ分かるでしょ