夕暮れの街の中で 小鳥たちは何を思うのか 知らないはずの景色も 道しるべに霞んで行く 地図も持たず惑わす影の声にも耳を 貸さず 振り切ってしまえれば 彷徨いはしないだろう 轍を踏み蛍火の街へ行き明日を迎え ると 割り切ってしまえれば それも悪くないだろう いつか誰かが言った 桃源郷はどこにもありはしない ただ灰になって風に流され散り行く だけ 後ろの声は何処へ行く 昨日の夢を見てる 明けない夜を待ち続け 夢からいつかは醒めてしまうのに また眠りに就き同じ夢の続きを見る の ずっと前にはもう目が覚めた 満たされないままの迷子は何処にも 辿り着けはしない いつか誰かが言った 桃源郷はどこにもありはしない ただ灰になって風に流され散り行く だけ 後ろの声は何処へ行く