私が小さな 嘘をつくのは あの人に 嫌われたくないから ほんとの私を 見せてしまうと 幸せが きっといなくなるから 真っ赤な嘘と 人は言うけど 私のは 薄い水色泪色 だから この辛い 嘘を許して 嘘を許して そんなにいけない ことなのかしら 女なら 誰も夢は見たいわ いつかは終わると わかっていても 紫陽花(あじさい)の 花がせめて散るまで 真っ赤に燃えた 夜が明ければ 思い出は 薄い水色泪色 だから あの夜を 嘘にしないで 嘘にしないで 真っ赤な糸が プツンと切れて 夕暮れは 薄い水色泪色 ああ……明日から 嘘もつけない 嘘もつけない