汚れたコンバース 狭い楽屋 煙草の匂い 砕けそうなくらい 奥歯を嚙む 満身創痍で いつも腹を減らし その眼だけ鈍く光らせて 世界が変わるような 全てをリセットできるような そんな一瞬を信じて 無理矢理に自分を鼓舞していた 親が年を重ねる事 恋人が年を重ねる事 全部間に合わなくなる事 それを心底おそれながらも いつか回ってくる 本当の出番を待つ おのれの範疇も 才能も凌駕するような 未だ誰も発してない 言葉探す 時代のせいに できるほど鈍感じゃない 明確にうちのめされていた 置き去りにされても どれだけ馬鹿にされても リスクだらけの舞台で 常識を覆そうとしていた 永遠と思えるほどの 救いようのない日々は ダメな龍宮城みたいでも 一切の苦難は忘却の彼方へ センターマイクだけを めがけて今日も走る ゴールがあるのかさえも わからないレースを 走り続けるのは怖いだろう? 誰からも必要とされてないものを ずっと 作り続けるのは怖いだろう? 無防備な純真さで 長い長い月日をかけた 無謀すぎる挑戦 世界が変わるような 全てをリセットできるような そんな一瞬を信じて 無理矢理に自分を鼓舞していた 親が年を重ねる事 恋人が年を重ねる事 全部間に合わなくなる事 それを心底おそれながらも いつか回ってくる 本当の出番を待つ いつか回ってくる 本当の出番を待つ