ずぶ濡れになった 昨日の晴れが冗談みたい ふたりは黙った 互いの息が凍りつくくらい 夕闇にライトが 滲み出すように轍が残る どこまで行こうとも交わることなく 朧げになったひかりを ゆらゆら ひかりを カラカラになった 昨日の雨は気休めみたい ふたりは乾いた 互いの熱が消え去るくらい 古い写真の彩度が 薄れてくように忘れてしまう 歩めば歩むほど距離は離れて 朧げになったよ 何も見えないよ 誰も 淡いブルーの季節のスターライト 夜の奥に仕舞ったイエスとノー 音信が途絶えたくらいで あっさりとなくしてしまった ここで君を降ろして 水たまりをライトが 照らし出すようにふた筋になる どこまで行こうとも交わることなく 朧げになったひかりを ゆらゆら ひかりを