耳元響く音が全て奪い去って 僕は無防備に震えていた 誰も知らない夢の続き探すたび 記憶は零れていた 止まった時間は動きはじめて ぼやけた世界に色が付いてゆく いつも通りの部屋と朝の中で 君がいないことだけ 確かに感じたんだ 動けなくなる前に さよならをしよう もう戻らない夢と君に 纏わりつく温度は偽者だから きっと冷めていくだけさ 本当の世界に触れたいんだ 耳元囁く声は今を惑わせて 見つけた答えも霞んでしまう 誰も知らない夢の中 探したら まだ君がいる気がして 暗闇の中 迷っていたって 回る世界は気付かないふりで あと少しだけ 少しだけでいいから この頬の涙が乾くまで このままでいさせて 寝ぼけた目を擦って 光を辿ってゆけば 見慣れたはずの景色が 少し輝いて見えた 動けなくなる前に さよならをしよう もう戻らない夢と君に 纏わりつく温度を今 脱ぎ去って 夢の限界のその先で 本当の君に会いたいんだ