この涙はとうに枯れちまった 悲しみを押し 入れの奥に閉まったまま 虚ろな日々に、手を子招く 喉仏、染み渡る遍く 幾度拭けども曇ったガラス 花束捧げてもすぐに枯らす ベッドで寝たのに起きたら段ボール ぼやけた眼にお日様が登る 抜け出したいこの無限ループ 再生ボタン一時停止したテープ 意識は朦朧と煌めく灯籠 プライドは継ぎ接ぎ縫ったズタボロ 肌に針刺す前に胸に刻んどけ 残された命は既に砂時計 凍り付いた心も雪解け 先立った仲間に届けこの声 沖に出たきり、途絶えた船 志半ば、消えた夢 ならば精一杯、生きてから死ね それが生き残った奴の使命 だから精一杯、生きてから死ね それが生き残った奴の使命 残った奴の使命 あの人は暫く音信不通 周りには普通、でも内面は鬱 日本語で立場、英語だと靴 つまり本人にしか分かんない苦痛 病は気からって、零なら一から 音楽を聴いて再び立つ力を でも所詮、旅立つつもりだったのか いくら言っても文字通り上の空 後で聞いた、自ら炊いたらしい 噂では窓から飛んだらしい 夜明けの道路でカッ飛ばしたらしい いくら譲ったって何かがおかしい だって生きたくても生きれなかった 子の 細い手の温もりを今も覚えてる 段々と弱ってく灯火 見てる側は囲ってあげるのみ 死人に口なし、詩人の吹き出し 台詞はクチナシ線香の残り香 何もかもクソな人生のせいだ もう葬式には行きたくねえな 沖に出たきり、途絶えた船 志半ば沈んだ夢 ならば精一杯、生きてから死ね それが生き残った奴の使命 だから精一杯、生きてから死ね それが生き残った奴の使命 残った奴の使命 頭ん中何回でもプレイバック 2000年の冬に訪れたボスニア 正確にはモスタルの街 二年間も砲弾に耐えた人達 国連のスポンサーでコンサート 演って ちょっと前まで殺し合った事さえも 忘れたキッズが パヴァロッティの建てた 屋根の下集った、その次の日 ドラマーが車でガイドしてくれた あそことあそこで銃撃戦が あそことあそこで親友が死んだ すると彼はうつ向いてこう言った 「涙はとうに枯れちまった ロボットだった頃は何も 感じれなかったけれど 明日また友を亡くす事があったら 俺はまた泣けるよ、 人間に戻ったから」 出来る事なんて話を聞くだけ ただ黙って情景を想像して 何もかもクソな政治のせいだ もう戦争なんか行きたくねえな 戦に出たきり支えた胸 志半ば、醒めた夢 ならば精一杯、生きてから死ね それが生き残った奴の使命 だから精一杯、生きてから死ね それが生き残った奴の使命 残った俺の使命 やるせない まだ許せない ヤラセないから やるしかない やるせない まだ許せない ヤラセないから やるしかない