永い夜を渡る浮舟 君だけを運ぶ 街角の飛花落葉を便り代わりに 交わらない日々のこと、あれから 君に話したいことばかりが 増えていくよ 揺れる不知火を僕らは見ていた 明けるまで遠くの灯を眺めてた 夜の海が静かに泣いていた こんな日々を君は知らない 永い夜を渡る浮舟 君だけを運ぶ 街角の飛花落葉をもう何度越えた 交わらない日々が視せる幻が覚めた 爆ぜていく季節の曖昧さで まだ僕らを騙してくれよ 揺れる不知火を僕らは見ていた さよならが届かない距離を知る 誘う風が淋しくて泣いた こんな日々を君は知らない いつかは僕らも必ずさよなら いつかは僕らも必ずさよなら いつかは僕らも必ずさよなら 揺れる不知火に君を見つけた さよならが届かない場所で光る 海の向こうが赤く染まる頃 僕らはもう君を知れない いつかは僕らも必ずさよなら いつかは僕らも必ずさよなら 永い夜が明けていく街 君はもういない